BLUE STONE 壱




レツの元へ行きたくないと言っても悪いのは私。


いやいやながらレツが待っているところへ急ぎ足でいけば雰囲気からして独特なオーラを放つ銀色の髪の毛と


………ん?茶色の髪の毛 ………って



『え!?………ショウシ!?!』



何故かご機嫌斜めのレツの隣にはショウシが立っていたのだから。


あれ、今日はショウシもいく予定だったのかな?


と首を傾げた私。


まぁ口数の少ないレツの事だ、言うのがめんどくさかったんだろう


と思いながら近づくとレツはビッグスターのバイクに寄りかかり眉間にしわん寄せてタバコを吸っている


それとは別にショウシはニコニコの笑顔で私に手を振る、それに私は手を振りかえす。


レツはそんな私たち………いや、私の行動に思いっきり大きな舌打ちをお見舞いしてくれた


のろのろとレツとショウシのところへむかう私は今からお父さんに怒られる小さな子供みたいだろうか…


「おはよう、 ケイちゃん」


と爽やかなショウシがそう言ってくれたので、私も微笑み返して


『おはよ、ショウシ』


と言うと隣からものっすごい冷気が…。
あえて見ない、見ない
と思っていてもやっぱり人間は自分の本能に逆らえない


気になってレツを見上げてみれば…



『…………すみません』



と謝るしか術がなかった



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