BLUE STONE 壱




しばらく 無言の部屋にはショウシの キーボードを打つ音だけが響いていた


そしてきっちり五分


“見つけたよ”


さすが、俺の右腕と言っていいほどのおとこだ。


無意識に口角をあげる。


“ーーー言え”








“櫻井 華衣、中央学園の1-C、
男遊びが激しくていつも夜の繁華街で見かけては違う男といてるらしい
無表情で何事にも「無」

そしてつけられたあだ名はーーー












ーーーー微笑の悪魔”








ショウシの説明を聞いて自然と眉間にシワが寄るのが俺でもわかった



全てに関して「無」を突き通す女。無表情で無関心、それが華衣。



“ーーー微笑の悪魔か”



あのちっけぇ身体でどれほどまでの男と身を重ねてきたのかしらねぇが
どんな形でもいい、











お前が欲しいーーー…








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