最悪な初恋

二度目のありがとう


翌日、学校へ行くと数人の女子に呼び出された。

「あんた一体なんなの?」

『なんなのって言われても…。』

「なんであんたみたいなブスでデブな女がリュウとデートしてんの?」

『それは…誘われたから』

「嘘!あんたリュウの弱みでも握ってるんじゃないの?」

「そうよ!そうじゃなきゃあんたみたいな女なんて、誰も相手にしないわよ。」

「これ以上リュウに近づかないで!」



気が済んだのか彼女達はいなくなっていた。

…実際、私もその通りだと思う。そんな理由でも無い限り私をデートに誘う人なんていない。

惨めな気持ちになった。

デートしただけであんなに浮かれた自分が恥ずかしい。


私は昨日のネックレスをにぎりしめ、しゃがみ込んだ。
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