最悪な初恋
麻衣子Side
何かに乗る気にもなれず、リュウと遊園地を歩いていた。
観覧車はあと30分はかかる。
終わったら時計台で待ち合わせの予定。
二人で時計台の近くのベンチに座った。
「喉渇かない?」
『渇いた。』
「俺も、ジュース買って来る。何が良い?」
『じゃあ…オレンジジュース。』
「わかった。待ってて。」
リュウは近くの売店へ行ってしまった。
…やっぱりちょっと、二人きりは気まずい。
私はさっきは何が言いたかったんだろう。
何ムキになっちゃったんだろう。
リュウが笑顔で戻って来た。
「…リュウ?やっぱりリュウだ♪」
……………。
ナンデ?ナンデココニイルノ?
私はこの場所から逃げ出したかった。
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