最悪な初恋
「高校のクラスメートにいたんだよ。」
「デブで不細工なのが!」
リュウが黙ったので男達が話し出した。
笑いながら。
『どうして黙ってたの?クラスメートってだけなのに。もしかして…付き合ってたとか?』
「いや…。」
「ありえないから!」
「本当にな!」
「だってそいつ、リュウに騙さ…」
「止めろよ!」
調子に乗った男の声をリュウが遮る。
『どうしたの?』
「………うん。」
『…そろそろ優衣たちが戻って来るからあっちのベンチで待ってる。』
全員が《その話は禁句》って空気を出したから私は離れたベンチへ向かった。
意気地無し。
ふざけんな。
笑ってんじゃねぇよ。
私の心は、怒りと憎しみが支配していた。
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