最悪な初恋
夏休みが終わり、学校が始まった。
ストーカーからの束縛も激しくなった。
電話は昼休みにまで掛かって来る。
優衣と学食でご飯を食べているとストーカーからの着信。
「出ないの?」
『…出るよ?ちょっと席外すね?』
そう言って人気の少ない所に移動した。
『もしもし。』
《遅い!もっと早く出てよ!》
『人が多いとゆっくり電話出来ないでしょ?』
《麻衣子が僕との電話を楽しみにしてるなんて嬉しいな♪》
全く楽しみじゃないから。
『今日の用件は?』
《別に?ただ何してるかなぁ。って思って。》
彼氏かよ!
『友達とご飯食べてた。』
《じゃあさっきの男は誰?》
…さっきって、また見てたの?
『同じ学部の人。ノート貸しただけ。ちなみに彼女持ち。』
《それなら浮気じゃないね。じゃあまた夜電話するから♪》
いつまでこの生活が続くの?
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