最悪な初恋



バイト終わり。

疲れた。
ここの所バイトばっかりだもんな。


「麻衣子、お疲れ様。」

後ろから声をかけられた。
ストーカー?
私危ないじゃん!

「麻衣子?」

振り向くとリュウの姿。

『リュウ!?なんで?お店閉まったけど?』

「だからだよ。迎えに来たの!」

『どうして?』

「俺ん家で急遽飲み会をする事になりました!」

『うん。じゃあなんでここにいるの?』

「言ったじゃん!迎えに来たって。豊たちはもう飲んでるから行こうぜ?」

『…遠慮しとく。』

ストーカーに知られたら大変な事になる。
今だって見てるかも。

「何で?あの二人の夫婦喧嘩を俺一人に止めろって?無理!!」

『でも…。』

「でもじゃない!行くぞ♪」

いつの間にか私の自転車を持って来て、鍵を開けろと催促する。
押しに負けて鍵を渡した。


「それでは出発♪」

この前みたいに2ケツでリュウの家に向かった。





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