最悪な初恋
あれ以来、呼び出しはされていない。
私はあのメールからリュウを避けた。
リュウは不思議そうにしてたけど、好きな人がいるならほっといて欲しかった。

けれどリュウとのデートの事で、教科書やジャージがなくなったりと、小さな嫌がらせはたまにあった。
一番困ったのは今日提出の課題がなくなった事。
先生に嘘をついて課題のプリントをもらい、必死に問題を解いていた。だけど最後の問題がわからない。

「まだいたの?…ん?これ今日提出の課題じゃん。今ごろやってんの?」


リュウ。話すの久しぶりだ。でもリュウには好きな人がいる。私はただのクラスメート。意識しちゃダメ!

「聞いてる?」

『あっ、ごめん。聞いてなかった。何の話し?』

「いや…最近俺の事避けてない?」

『別に…避けてないよ?』

「そう?じゃあなんでさっきからこっち見ないの?」


…言い訳出来ない。避けてる事は事実だし。


『それは…課題が終わってないから。』


無理矢理過ぎる。不自然だったかな?この空気に耐えられないよ!
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