最悪な初恋


やっぱり手帳は見つからない。

諦めるしかないな。


「どうした?元気無いけど。」

いけない。バイト中だった。

『別に?なんでもない。』

「なんかあったらすぐ言えよ?」

『わかってる。ありがと。でも本当に心配しないで?』

「それなら良いけど。」

『私、配達行って来るね?』

「あぁ、気をつけろよ?」

『うん!』


外に出たら肌寒かった。

もうすぐ11月か。





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