最悪な初恋
沈黙の中、口を開いたのはリュウだった。

「貸して?手伝ってあげる♪」

そう言って課題を取り上げ、あっと言う間に問題を解いた。

『ありがとう!じゃあ提出して来るから、本当にありがとう。バイバイ。』

「なんで?待ってるよ。たまには一緒に帰ろ♪話しもあるし。」

一緒に下校?好きな人がいるのにどうして?思わせぶりな態度は止めてよ!

でも心のどこかで喜んでる自分がいる。

『…わかった。とにかく提出してくるから。』

そう言い教室を後にした。無事に課題を提出。

リュウの話しって一体なんだろう?
そう思いながら教室へ向かった。

『課題提出して来たよ。帰ろっか?』

「うん。その前に、話しここでしても良いかな?」


いきなり本題?何?やっぱり不安だよ!


『…良いよ?』


教室に二人きり。このシチュエーション。緊張する。
< 16 / 194 >

この作品をシェア

pagetop