最悪な初恋



「じゃあもう辞める♪」

あれで機嫌直るんだ。

「良かった。あっ、お弁当は?」

「豊の好きな物いっぱい作って来た!!!」

「本当に?すげぇ嬉しい!俺今日一日楽しみにしてたんだ♪」

いきなりバカップル。
むしろ二人の世界?

『二人だけの世界に行っちゃったね。』

「なんか疲れた。麻衣子、弁当ちょうだい?」

『はい、どうぞ♪お口に合うかわからないけど。』

「有り難くいただきます。」

『私もお昼買って来る。リュウのお勧めは?』

「ハンバーグ!」

『じゃあハンバーグにする♪』

麻衣子は俺の財布を持って食券を買いに行った。

俺は弁当箱の蓋を開けた。


…やっぱり。






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