最悪な初恋
『…優衣、あのね?』
「なにぃ?どうしたの?」
優衣がマンガを置いてこっちを見た。
やっぱり言わなきゃ。
『あのね?優衣が遊びに来た時、昔の話しをしたでしょ?』
「…?うん。」
『昔、私を騙した人がいたの覚えてる?』
「確かその人が初恋の相手だっけ?」
『そう。その人、…リュウなの。』
「知ってたよ。」
『…やっぱり。』
「何となくだけどね?初めてリュウに会った時、麻衣子の様子がなんか変だった気がして。」
『そっか。…それでね、リュウが最近変なの。
昔の事や高校を聞いて来たり。
もしかして気づいたのかも。』
「麻衣子が昔イジメてた相手だって?」
『…うん。』
「良いの?麻衣子はリュウに復讐したかったんでしょ?」
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