最悪な初恋



「言いたい事はそれだけ?気は済んだ?」

急に何を言ってるの?

「自分がどれだけ麻衣子を傷つけたのか、
ちゃんと聞きたいんだ。
どんなに罵られても仕方ないと思ってる。
けど聞きたいんだ。」


…………。
まさかこんな事を言われるなんて予想してなかった。

言いたい事は言った。
ひどく罵った。


『………もう充分よ。』


再び沈黙が訪れる。
お互い、言葉が見つからない。


『…帰るね。』

お弁当箱をバックに入れて玄関へ向かう。

これで良い。

私を嫌いになれば良い。





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