最悪な初恋


けど彼は路地裏へと進んでいる。

『…ねぇ、本当にこっちなの?』

「そうだよ♪あの角を曲がればすぐだから♪」

彼は私の手を掴み、引っ張るように歩く。
角を曲がるとそこは…ラブホ街。

『待ってよ!バーに行くんじゃないの?』

「男を忘れるには男でしょ?」

『帰る。』

「はぁ?ここまで来て何言ってんの?
そのつもりで来たんだろ?」

『いいから離して!』

「うるせぇ!早く来い!」

…ヤバイ!
連れ込まれる!

助けて!!
助けてリュウ!!





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