最悪な初恋



『嫌!誰か!…リュウ!!』

「リュウ?あぁ、彼氏の名前?
無駄じゃねぇ?
お前フラれてるんだから。」

…そっか。……そうだよね。

私リュウにヒドイ事ばっかり言ったんだもんね。

力が抜けた私を男が引っ張る。
私バカだなぁ。
自業自得って、今の私にあるある言葉なんだ。

「安心しろって。俺は優しいから♪」

そう言って一番近くにあるホテルに引っ張られる。

初めてなのになぁ。
相手は名前も知らない男か。


「麻衣子!」

諦めかけた時、声が聞こえた。

『……リュウ…。』


振り向くと息を切らしたリュウの姿。

もう二度と聞けないと思ってたのに…。





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