最悪な初恋
彼女はうどん。
私はお弁当を食べ始めた。

「すごい!手作り?」

『うん。料理好きだから。ところで…名前』

「私、桜木優衣」

『桜木さん。私は内山麻衣子』

「優衣って呼んで?麻衣子は別名、白雪姫♪」

『白雪姫?何それ?』

「知らないの?うちの学部にすごく可愛くってオシャレな子がいるって有名なんだよ?」

『オシャレ?私が?』

「以外にいないよ!いつも可愛い服着てるし♪」

『これ着回しなんだけどな。』

「なのに可愛くてオシャレなんて羨ましい!」

そんな事言いながら豪快にうどんをすすっている。

『…私こそ、優衣の方が羨ましい。』

「なんで?白雪姫にそんな事言われるなんて光栄だわ」

『白雪姫は止めて。キャラじゃないし。優衣は明るくて優しいから。』

「優しいって私が?」

『うん。今日ご飯誘ってくれて嬉しかった。』

「ずっと話してみたかったからさ。今度から一緒の講義があったら、こうやってご飯食べようね!」

『うん!アドレス教えてくれない?』

「もちろん♪」

『やった。大学で初めての友達だ!』

「本当に?嬉しい!」


こうして優衣と友達になったのだ。
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