最悪な初恋
優衣とはほとんど毎日一緒にご飯を食べている。

優衣は可愛いから注目の的。

気さくな性格だから男女共に友達が多い。
同じ学科の人も何人か紹介されて、私も講義に出れば知り合いがいる。

最初はやっぱり緊張したけど、今は普通に話しが出来る。たまに優衣以外の人ともご飯を食べるし。
全部優衣のおかげだ。


「でも優衣が白雪姫と友達なんてビックリだよ。」

彼は豊くん。優衣とは高校からの同級生で特に仲が良いみたい。なので学部は違うがよく一緒にご飯を食べる。

『だから白雪姫は止めてよ!優衣の方が可愛いし。』

「そうよ!私だって人気あるんだから!」

「嘘つけ!ありえねぇから!麻衣子ちゃんは料理上手で優しくて、お前とは別世界だろ。」

「なんですって?」


この二人、良いコンビだ。しかも両思い!
私は知っている。
お互い気付いてないけど、自然と相手の事を目で追っているのだ。

青春ってのかな?

私はあの日から恋心というのを忘れた。


また恋をする日が来るのだろうか?
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