最悪な初恋


あれ以来、私はバイトを頑張った。

週の半分以上は店にいる為、今じゃマスター公認の看板娘だ。

実際売り上げも上がったらしく、マスターは時給を上げてくれたし、孫のように可愛がってくれる。

何より、居心地の良いこの店が私は大好きだ。


朝、店に寄ってコーヒーをもらう。
優衣とロフトでお揃いで買ったMyタンプラーに♪

それから大学へ。これが最近の日課。


食堂でアイスコーヒーを飲みながら優衣を待つ。

優衣と豊くんが一緒に来た。なんだよ。美男美女のカップルにしか見えないよ!

「お待たせ!ごめん!こいつが寝坊してさ!」

「しょうがねぇだろ?」

『はいはい。痴話喧嘩は止めてくださぁい!』

なんて言いながらのんきに話していた。
暇があればたいてい3人で食堂にいる。


「おい!豊!お前なんでシンデレラと白雪姫の二人と話してるんだよ!紹介しろよ!」


豊くんに文句を言いながら誰かが近づいて来た。




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