最悪な初恋



「アドレス教えて?」

『良いよ♪』

二回目のアドレス交換。

当然。メールも電話も使える物は全て使う。

「そこの二人!イチャイチャしない!」

「なんだよ!ただアドレス聞いてただけだろ?豊がケンカしてるのが悪い!」

「原因お前だから!」

「そうよ!麻衣子はアドレス簡単に教えないの!」

「今教えてもらったよ?」

「そうなの?珍しい。」

「なぁ飯食おうぜ?」

『うん。お腹空いた!』

豊くんの一言で場が和む。優衣が好きになるのもわかるな。

「急に麻衣子どうしたの?アドレス教えるなんて。まさか好きとか?」

優衣が小声で聞いて来た。

『違うよ!だって豊くんの友達でしょ?きっと良い人だから。』


私があいつを好き?ありえない。
良い人?最低な奴だよ。


四人でくだらない話しをしながらご飯を食べた。




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