最悪な初恋


着替えて平然を装い店に戻る。

マスターは常連さんと話している。

「麻衣子ちゃん、おはよう。」

『おはようございます!ゆっくりしていって下さいね♪』

挨拶すると仕事に入る。

「ねぇ、俺は何すれば良い?」

『マスターに聞いて?』

「マスターが内山さんに聞けって。」

マスター…本当に良いのかこれで?


仕事内容を教える。

「内山さん」

『どうかした?何か質問?』

「あの、なんて呼べば良い?」

『はっ?』

「名前。」

『あぁ。なんでも良いよ?好きに呼んで?』

そんな事か。あの時は最初から勝手に呼び捨てだったくせに。

「じゃあ麻衣子って呼ぶね!俺もリュウで良いから。」

『わかった。よろしくね!リュウ♪』



笑顔で言った。


これから頑張らなきゃ。




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