最悪な初恋


ギリギリ授業は間に合った。

今日は一日授業。キツイ。なんとか午前は終わった。


「麻衣子がギリギリなんて珍しいね?」

『自転車の鍵が抜けなくて大変だったの。サラリーマンの人が助けてくれたんだけどさ。』

なんて話しながら食堂へ。

すでに豊くんとリュウは座っていた。

「お待たせ!」

早速座ってお弁当を広げる。
優衣はまた学食のうどん。

「おせぇよ!」

「授業が長引いたの。」

私以外は学食みたい。

「麻衣子の弁当美味そう!」

『褒めたってあげないからね?』

「麻衣子は料理上手なんだよ♪」

「こいつと違ってな!」

「私だってやろうと思えば出来るもん!」

「この前の卵焼きなんて炭じゃねぇか!」

「あれはたまたま失敗しただけ!」


また痴話喧嘩が始まった。
そう思いながらマスター特製コーヒーを飲んだ。




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