最悪な初恋




コーヒーショップに着き、準備を始める。

マスター特製コーヒーをポットに詰め、バスケットの中に入れてワゴンに乗せる。

準備完了!

『マスター!準備出来たので行ってきますね?』

「あぁ。気をつけて行くんじゃよ。」

『わかってます!じゃ行ってきます♪』

「行ってらっしゃい。」


ワゴンを押して店を出る。リュウはコーヒー豆の入ったダンボールを運んでいる。やっぱり力仕事に男手は必要だ。


ワゴンが重い。50人分はなかなか大変だ。

これから行く会社は常連さんが社長みたい!

いつもニコニコしてるからまさか社長とは思わなかった。

マスターからのメモには五階と書いてある。

エレベーターに乗り五階へ。緊張する。


『こんにちは!【コーヒーショップ桜井】です。コーヒーのデリバリーで来ました。』

明るく挨拶。
…あれ?タイミングが悪かった?空気が重い。




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