最悪な初恋


「麻衣子ちゃん!わざわざありがとう。」

常連の田中さん。

『いいえ!コーヒーどうしたら良いですか?冷めちゃいますけど。』

「そうだな。じゃあみんな、休憩にしよう。麻衣子ちゃん、悪いがみんなに注いでやってくれんか?」

『わかりました。』

マスター特製コーヒーを社員の人に注ぐ。

みんなの顔が笑顔になる。
やっぱりマスターのコーヒーの力だ。

「あの店の看板娘なんでしょ?社長がいつも自慢してるよ。」

「すごい可愛い子がいるって。」

「確かに実物は可愛いな。」

男性社員に誉められる。

「なによ、若い子にデレデレしちゃって!」

事務の渡辺さんだ。ちょっと怖い。
コーヒーを気に入ってくれたらしく豆を注文してくれた。

「自転車大丈夫だった?」

振り向くといつかのサラリーマン!





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