最悪な初恋



『はい。えっ?この会社の社員だったんですか?』

「そうだよ。最近忙しくてお店には行けないんだけど。」

「吉田、何?知り合い?」

「自転車の鍵が壊れてる時に助けたんだよ。桜井もよく行くし。」

「へぇ。渡辺さんがコーヒー豆を頼んだって事はまた会えるわけだ!」

『そうですね。』

「麻衣子ちゃん!マスターが心配するからそろそろ帰りなさい?」

『わかりました。では失礼します。』


みなさんにそう言って会社を後にした。





< 57 / 194 >

この作品をシェア

pagetop