最悪な初恋


今日もまた大学の食堂でたむろっている。

優衣と豊くんも最近バイトを始めたらしい。

もうすぐ夏休み。みんなでどこか行こうと計画中!けどみんなの時間が合わないので、遊園地になった。
友達と行った事ないから楽しみ♪


優衣が課題提出に行くと言って席を立った。


『で、豊くんはどうするの?』

「何が?」

『何が?って告白に決まってるじゃない!』

「…いつかはする予定だけど…。」

『いつかっていつよ!知らないみたいだから教えてあげるけど、優衣この前告白されてたよ?』

「うそ!いつ?誰に?」

『一週間くらい前かな?知らない人だけど、格好良かったよ?のんびりしてると彼氏出来ちゃうかもね!』

「だけど断られたら…。」

『なに弱気発言してるの?ネガティブはダメだよ!』

「そうだな。」

『この遊園地が勝負だよ!頑張って!』

「頑張る!」

単純だ。まぁそこが良い所なんだけど。

『あっ、私も課題出さなきゃだから先行くね♪豊くん、いつでも相談乗るからね?』

そう言って食堂を後にする。


カシャッ



まただ。最近一人になると聞こえてくる。なんか気持ち悪い。



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