最悪な初恋



私は走った。

廊下を全力疾走で。

信じられなかった。

信じたくなかった。

泣きながら走った。


ドンッ


「いってぇ」

廊下の角を曲がった時、誰かにぶつかった。

「…優衣?どうした?」

「ゆ…たか。別に?ただコンタクトがずれただけ。」

「コンタクトって、お前視力が2.0ってのが自慢じゃん!」

「とにかく!なんでもないから。じゃあまた明日♪」



無理に明るく振る舞って、その場を後にした。







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