最悪な初恋



最初は正直言って怪しかった。
けど撮影場所は普通の路上でちょっと安心。


「じゃあ二人でそこに立ってください。」

言われた所に立ち、写真を撮られる。

あっという間に撮影終了。
今日のファッションポイントとかを聞かれ、バイト代。と言っても一時間の時給くらいを貰った。

「本当ありがと。俺、声かけるの苦手だから誰も撮らせてくれなくて困ってたんだ。」

聞けば彼はアシスタントで、編集の人が気に入った子に声をかけて連れて来る役。
だけど上手く声をかけれず、キャッチだと思われて困っていたらしい。
…確かに怪しかった。

『楽しかったので良い記念になりました。』

「うん!久しぶりに来て、撮影されてバイト代まで貰うなんてラッキーだし♪」

優衣と感想を言うと彼はすごい笑顔になった。

『笑ってた方が良いですよ?その方が女の子はOKしてくれますから♪』

そう言うと彼は照れ笑いを浮かべた。

雑誌の発売日を聞き、駅へ向かった。充実した一日だったなぁ。

優衣とバイバイしてから家に帰った。


さぁて!遊園地デートは気合い入れて頑張りますかぁ!!





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