この道の先に…
「お。かわいいじゃん」
           
そう言ってニヤニヤする顔は、さっきの男と同じで気味が悪かった。  
           
  襲われる……   
           
そう思っても、足はすくんで動けない。恐怖感で声を出すことができずに、悲鳴をあげるなんて論外だった。      
           
ブロック塀を背にして動けなくなった梨紗に、2人の男が触れてきた。 
           
その時、幸輝が走ってきた。         
           
「やめろよっ!!」  
           
そう叫んで1人を突き飛ばした。もう1人の胸ぐらを掴んで梨紗から離した時、さっき突き飛ばした男が後ろから羽交い締めるような形で、幸輝が身動きできないようにした。         
           
「イヤァー!!!!!」
           
男が梨紗に覆いかぶさり、制服の胸元を引き裂いた。シャツのボタンが弾け飛ぶ。       
           
< 102 / 200 >

この作品をシェア

pagetop