この道の先に…
「大丈夫だよ」
           
「何が?」
           
梨紗は落ち着きなく、リモコンでテレビのチャンネルを替えながら聞いた。
           
「俺、梨紗以外の女の子に興味ないから」
           
声のトーンが変わるでもなく、照れながらでもなく、あまりにもサラッとそんなことを言うからビックリした。     
           
そして、嬉しかった。 

梨紗は、くるっと向きを変えて幸輝の顔を見た。

「ありがとぉ。私も幸輝だけだよ」

その言葉を聞いた幸輝は、梨紗をベットの上に引っ張りあげた。笑いながらじゃれあう2人。  
           
幸せな時間だった。

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