この道の先に…
一体いつからこんなに大切な存在になったのだろう。         
           
『大好き』なんて一言じゃとても言い表せない。
もっと深く、強いもの。
           
幸輝なくして今の自分はありえない。
           
一緒にいることが自然な相手。        
           
幸輝のためだったらどんなことでもできてしまうような、そんな気さえしていた。
           
この幸せが、ずっとずっと続くと信じていた…。
           
           
付き合い始めて2年記念日の6月最後の日も2人で過ごし、カレンダーは7月になっていた。

幸輝は大学に入ってからバイトを始めていた。梨紗もアイスクリームのお店のバイトを続けている。休み希望の日を合わせていたから、会える時間は充分にあった。
           
大学の夏休みは長い。もう部活もないし、遊ぶ計画をたくさん立てた。 

梨紗は受験生だけど、進路は専門学校に決めている。         
           
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