この道の先に…
担当の医師に状況を説明して、幸輝の様子を見てもらった。
頭を強く打ったせいで、記憶喪失とまではいかないけれど、記憶が混乱しているのではないかと。一時的なものだと思うけれど、明日詳しく検査してみましょう、と。
「今ここにいるみんながわかるか?」
おじさんが幸輝に聞いた。
「父さん…母さん…」
「健司と…真宏」
幸輝は考えながらゆっくりと名前を呼ぶ。考えないと出てこないようだ。
また、名前は出たけれどどっちが健司でどっちが真宏なのか、悩んでいた。
そして梨紗のことはわからず、良平には拓也と言った。
完全看護で看てもらえるし時間も遅かったので、みんな帰宅した。
頭を強く打ったせいで、記憶喪失とまではいかないけれど、記憶が混乱しているのではないかと。一時的なものだと思うけれど、明日詳しく検査してみましょう、と。
「今ここにいるみんながわかるか?」
おじさんが幸輝に聞いた。
「父さん…母さん…」
「健司と…真宏」
幸輝は考えながらゆっくりと名前を呼ぶ。考えないと出てこないようだ。
また、名前は出たけれどどっちが健司でどっちが真宏なのか、悩んでいた。
そして梨紗のことはわからず、良平には拓也と言った。
完全看護で看てもらえるし時間も遅かったので、みんな帰宅した。