この道の先に…
その時、カーテンの隙間から太陽の光が梨紗を照らした。
ちょうど雲がきれたようだ。
           
毎朝化粧をする時に使っていたテーブルの上にある鏡に、久しぶりに自分の顔を映してみた。
           
頬は痩せこけて、髪もボサボサだった。    
           
梨紗は何かを決意したように立ち上がった。  
久しぶりに力の入った目をしている。     
           
シャワーを浴びて着替えて、化粧をして家を出た。
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