この道の先に…
梨紗と絵里と良平は、地元の駅のすぐ近くにあるファーストフード店に寄ることにした。    
           
絵里は今日クラスであったことを話している。 
           
絵里には悪いが、梨紗は全く聞いていなかった。
           
と、いうより梨紗は別のことで頭がいっぱいだった。         
           
さっき体育館で見た人。
バスケ部のジャージを着ていた。       
拓也達1年生は、体育の授業で着る学校指定のジャージを着ていた。  
ということは、あの人は2年生か3年生。   
どっちかな?     
名前は何ていうのかな?
           
そんなことばかりを考えていた。       
           
お店を出て、絵里と別れた。ここからは家の方向が逆である。     
           
小学校が一緒なのだから当たり前の話しだけど、梨紗と良平は、同じ方向だ。         
           
2人は並んで歩きだした。          
先に口を開いたのは、梨紗だった。
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