この道の先に…
「ねぇ。良平……」  
           
「落ちたな…。 つーかお前わかりやす過ぎるっつーの!」      
笑いながら良平はそう言った。        
           
「えっ!?」     
           
「絵里も絶対気付いてるから!拓也達の奥にいたヤツだろ?」     
           
「さっすが良平!よくわかってんじゃ〜ん!」 
           
梨紗は、恥ずかしい気持ちがバレないように、少し大きめの声でそう言って、良平の背中をバシン!と叩いた。     
           
「それでさぁ……」  
           
と、言葉を濁す梨紗に 
           
「学年と名前くらい拓也に聞けばわかるんじゃねぇーの?頼んでみれば?」
良平は言った。    
           
良平は梨紗の思ってること、考えていることが、ホントによくわかる。 
           
「いいの、いいの!まだよくわかんないし」  
梨紗はそう答えた。  
           
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