この道の先に…
次の日の朝、梨紗は駅のいつもの場所で、晴美と絵里と一緒になった。 
           
良平とは、一緒に帰ることはあるけれど、朝は別だった。       
拓也と2人で、いつもギリギリの電車に乗っている。         
           
学校に向かいながら、梨紗はきのう自分の中で起こったことを話した。 
           
「やっぱりねぇ〜!」 
良平の言った通り、絵里は気付いていた。   
           
「そんなことがあったんだぁ〜。あ!今日の放課後も体育館寄って行こうよ。梨紗の心を一発で持っていった人、私も見てみたいしぃ〜」    
           
晴美がニヤニヤしながら話している。     
           
「じゃあ、また放課後ねぇ〜」        
口々にそう言って3人は別れた。       
           
梨紗は教室に入ると、先に来ていた愛子に「おはよ!」と言ってからきのうの話しを始めた。  
           
「マ〜ジで!?」   
愛子のテンションもあがる。         
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