この道の先に…

届かぬ想い

制服が夏服に替わり、じめじめとした蒸し暑さの6月になっていた。  
           
放課後、梨紗と晴美と絵里はファーストフード店にいた。       
           
「修治がバイト始めたんだよねぇ。私もやろっかな」         
晴美が話し出した。  
           
「私も探そうかと思ってるんだぁ。夏休みに遊ぶお金ないとかキツイし!」          
絵里も続いて話す。  
           
「愛子がコンビニでバイト始めたよ。」    
と梨紗が言う。    
           
そんな、たわいのない話しをしていた。    
           
「そういえば梨紗!小沢先輩とはどうなってるの?最近仲いいじゃん」 
           
晴美が、思いたったかのように話題を変えた。 
           
体育館の入り口で、
小沢先輩から声をかけてくれて、2人で話したあの日から、梨紗と先輩の距離は縮まっていた。 
           
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