この道の先に…
「あ〜あれはねぇ、次の日提出の課題のノート机に忘れちゃって…晴美達に頼んでもよかったんだけど、もう外に出てたら悪いと思って取りに戻ったんだぁ。」     
           
そう梨紗は答えた。  
           
「でも、先輩と会ってそのまま帰ったから、結局取りに行かなかったんだけどね。ってかあの時、ノートのことは完全に忘れてたし!」     
           
2人は笑いながら歩いていた。        
           
隣で先輩が、笑ってくれている。       
           
梨紗はこの時間が、とても好きだった。    
           
心の中が幸せな気持ちでいっぱいになって、勉強でもバイトでもなんでも頑張ろう!っていう気になれた。       
           
大好きな人の笑顔には、本当にすごい力があるということを知った。

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