この道の先に…
それから数日後。

放課後の1組の教室に、晴美・絵里・良平がきている。        

今日はみんなバイトがないから遊んで帰ることになっていた。     

「よかった!まだいた」
           
拓也が走ってきた。  

「部活が休みになったんだ。俺も混ぜろぉ〜!」

部活が休みという言葉に、梨紗は反応した。  

でもすぐに
「じゃあ行こっか!」 
と歩き出した。    

「いいの?」     
           
拓也に聞かれた梨紗は、

「みんなで遊ぶの久しぶりじゃーん!」

と笑顔を返した。

それでも学校から駅までの道、電車の中、梨紗は幸輝のことを考えていた。
           
それをみんなに気付かれないように、いつも以上にはしゃいでいた。  
           
部活が休みで、帰ったのかな?何してるのかな?

少しでも気を抜くと、考えてしまう。     

ゲームセンターで遊んで外に出た時、

「梨紗!」

後ろから良平に呼ばれた。
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