この道の先に…
制服にコートとマフラーをまとう季節になっていた。         
           
もうすぐクリスマス。 
           
25日は終業式で、幸輝は部活が3時に終わると言っていた。     
           
梨紗は、学校が終わるとすぐに家に帰ってきて、から揚げやポテトサラダやスープを作った。おにぎりには、ハート型に切った海苔をつけた。  
夕方、作った料理を持って幸輝の家に向かって部屋に準備をした。   
それから、イルミネーションを見るために2人で出掛けて、帰りにケーキとジュースを買って家に戻ってきた。     
           
料理を温めて、2人でクリスマスパーティーを始めた。        
           
「一応、クリスマスっぽいよね?」      
           
「梨紗が作った料理があって、目の前に梨紗がいて…充分だよ」    
           
幸輝がそう言って笑っていたから、梨紗も嬉しかった。        
           
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