この道の先に…
「そんなわけないじゃ〜ん!ねぇ晴美」

「そうだよ。ありえないから!」

「わかってるよ〜。言ってみただけ!」
           
クラス替えの緊張もあって、3人のテンションはいつもより少し高かった。
           
2階にある昇降口へと上がる階段の前で、数人の先生達がクラス替えの書かれたプリントを配っている。        
           
梨紗達もプリントを受け取ってクラスを確認する。
周りには騒々しく話す同級生達がいた。    
その中で3人は、しばらく無言でプリントを見ていた。        
           
「このクラス…すごくない?」        

梨紗が1番最初に言葉を発した。       
           
次に絵里が、     
           
「すごい…よねぇ!?」
           
そして晴美が、    
           
「すごい!!」    

その言葉で3人はいっせいに、「やったねぇ〜!」と騒ぎ出した。   
           
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