君とともにこの傷を
第1章 繋がり

あたたかな電車

える【side】


特別支援学校に入学してから2年目の冬が来た。

私の大好きな季節。

今日は12月に入ってから1番冷えると朝、天気予報でやっていた。

天気予報は大当たり。

駅のホームは昨日よりも一段と冷えていてとても寒かった。

自動販売機でココアを買って温まっていると私の乗る電車が来た。

ドアが開くと一気に大勢の人が出入りしはじめ、出入り口はぎゅうぎゅう。

今日は椅子に座れるかな__

そう思いながら、電車に乗ると優しい暖かさが私を包みこんだ。

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