君とともにこの傷を
れい【side】


毎日、テキトーに仲間とつるんでやっていければ楽しかったし、それでよかった。

女だって、少し話しかければ近づいてくるし。

ただ、ただ1日を無駄にしながら過ごしてた。

そんなある日の朝。

部活の朝練も行く意味がなくなり、いつもより30分遅い電車に乗った。

いつもの電車の中は人で混雑していたけど、今日はいくつか席が空いていた。

椅子に座れるなんてラッキーと思いながら重いリュックを下ろし席に座った。

駅のホームはとても寒かったけど電車の中はとても温かくて。

イヤホンから流れていたテンポのはやい曲。

ちょうどゆったりした曲に変わると途端に睡魔が襲ってきて‥




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