君とともにこの傷を
観察しながら考えていると‥
えっ?
その男の子と目があっていた。
慌てて私は目をそらした。
見てたのバレたかな。
絶対に今りんごみたいに顔赤いよ、私‥
冷たい手で頬の部分を触るととても熱かった。
そんな私は、恐る恐る彼を見た。
びっくりした。
彼は自分の頬をつねっていた。
「くすっ」
思わず笑っちゃった。まだ、夢見心地なのかな?
てか、少女マンガにでてくる女の子みたいにそんなことする人いるんだ。
とか、考えていると私の降りる駅に電車は止まった。