ただ君だけを。
いつの間に、寝ちゃったんだろ…。

私は、ベッドから起き上がり、携帯に手を伸ばす。

「あ、電源切ってたんだっけ…。」

携帯の電源を入れる。

「優からめっちゃ着信来てんじゃん…。」


面倒くさ…。

メールも5通来てるし…。


『お前何電源切ってんだよ。』

『愛美、風邪ひいたのか?』

『電話くらいでろよー。』

『明日は学校来れそうか?』

『由佳と付き合うことになったから。

前言ったこと忘れていいぞ。』




ドクッ――――



今までで一番、胸が締め付けられた。
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