ただ君だけを。

つまらない。

非常につまらない。

こんなことを勉強して、

将来なんの役に立つのかわからない。


そんなことを思いながら、私は

なんとなく、隣の席に座ってる
バカで間抜けな幼馴染み、

柴崎 優。に目を向けた。


また寝てる…。

こいつ、毎回毎回寝てて

よくあんな成績キープできるなぁ…。

なんて、少し感心しつつも

やっぱりムカついたから、

起こしてやろう。

そう思い私は、広げてた教科書を閉じ

その教科書で優の頭を思いっきり叩く。

「…ぃ、でぇっ!何すんだよー。」

「だって、ムカついたんだもん。」

「はぁー?意味分かんねえよ。

マジ理不尽。」

「だって優、

寝てるくせに成績いいんだもん。」

「だからって叩くこと無いだろー。

叩くこと。」

「あー、はいはいはい。

わるーございましたよー。」



< 2 / 40 >

この作品をシェア

pagetop