ただ君だけを。
つまらない。
非常につまらない。
こんなことを勉強して、
将来なんの役に立つのかわからない。
そんなことを思いながら、私は
なんとなく、隣の席に座ってる
バカで間抜けな幼馴染み、
柴崎 優。に目を向けた。
また寝てる…。
こいつ、毎回毎回寝てて
よくあんな成績キープできるなぁ…。
なんて、少し感心しつつも
やっぱりムカついたから、
起こしてやろう。
そう思い私は、広げてた教科書を閉じ
その教科書で優の頭を思いっきり叩く。
「…ぃ、でぇっ!何すんだよー。」
「だって、ムカついたんだもん。」
「はぁー?意味分かんねえよ。
マジ理不尽。」
「だって優、
寝てるくせに成績いいんだもん。」
「だからって叩くこと無いだろー。
叩くこと。」
「あー、はいはいはい。
わるーございましたよー。」