ただ君だけを。

「おなかすいたぁぁぁぁ!

優ラーメン奢って!」

「は、なんで俺が。」

「いいじゃんかぁ。私今金欠なのー。」

「知らねぇよ(笑)」

「ケチー。」

「はいはいはい。」

行き帰りは、いつも優と一緒。

まぁ、仕方ないんだけどね。

通学路が同じ方向なのが、

優しかいないから。

「え、ちょっとどこ行くの…!!??」

優はいきなり、

家とは別の方向に向けて歩き出した。

「え、

お前が食いてえって言ったんだろ?」

「…え?」

「だからぁ、ラーメンだよ!

しゃぁねぇからこの俺が奢ってやるよ。」

「まじで!?ラッキーっ!!」
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