HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
『紗雪?なんの騒ぎ??』
純ちゃんはハンカチで手を拭きながら駆け寄ってきた
『ちょっと絡まれてね!でも先生が助けてくれた♪純ちゃんこそ遅かったね?』
『うそ?!よかったねぇ!…いや,絡まれたんだしよくないか??まぁいいや!着物だからいろいろ手間取っちゃってさ~』
なんだか純ちゃんの目が泳いでる…なにか隠してるな?
『純ちゃ…『2人とも~!働け!!』
実行委員の催促により純ちゃんを問いただすことができずに,耕太との約束の時間になってしまった
『つっ…疲れた…』
『ありえない!前半で売り上げ30万てなに?!ここはカフェだぞ??!』
『純ちゃん落ち着いて…』
たしかにあの忙しさはありえない…というか着物で動き回ったから帯が苦しくて気分悪い…
『純ちゃん…あたし今から耕太のクラス行かなきゃ…』
『え?!あぁ!うんうん!いってらっさい♪』
明らかにおかしい純ちゃんの態度
でもそんなの構ってる余裕がないくらい意識が朦朧(もうろう)としていた