HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
何分たっただろう
『そろそろ行かなきゃな…』
先生はそう言ってあたしの髪を触る手を離した
『まだ寝かしとくか。』
先生はそう呟いて,またあたしの頭を一回撫でた
『ごめんな…紗雪…。』
シャッ
その言葉と同時に閉められたカーテン
あたしは真っ赤な顔で起き上がった
さささささ…紗雪って言った?!
いつもは倉田なのに…今…紗雪って…
『嬉しいよぅ…』
あたしは布団に顔を埋めて泣いた
好きな人に名前を呼ばれるだけで涙が出るなんて
恋って素敵
そう思った夕焼け空の保健室