HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~




『ほらッ早くしろよ!帰るぞ?』





なんか今の言い方,彼氏みたい…



彼氏いたことないけど…








そういえば先生…彼女いるのかな…?



いるよね…こんな素敵な人放っとかないよね








あたしは先生の後をチョコチョコついて行き駐車場にたどり着いた




『先生もしかして車?!』



『もしかしなくても車~♪』






先生の車に乗れる!!怪我サマサマだ…






『ほれ。姫乗れ』



『はぁ~い♪』






先生にドアを開けてもらって上機嫌のあたしは助手席に乗り込んだ






綺麗に片付いてる車内




少しタバコの匂いがするけど,それさえ心地いい







ん?





足元に光るものを見つけた





『指輪?』



『こらッ!返しなさい!』





明らかに動揺した先生はあたしから指輪を取り上げた







でもあたしはわかってしまったんだ





いまの指輪



おんなもの…





彼女の?


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