HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~



いつの間にかあたしの頬には涙が伝っていた





あたし…いつからこんなに先生のことを好きになってたんだろ?




自分が1番驚いてる






そんな事を考えていてお粥の鍋が溢れていることに気付かなかった





『あっ…つ!』




ガシャッ





あまりの熱さに払いのけた手が鍋を直撃してしまった




そして鍋は床に落下すると同時にお粥があたしの足にかかってしまった






バンッ






『どうした……?!紗雪!大丈夫か?!』



『せ…せんせぇ~熱い…熱いょ~!ひっく』






無我夢中で先生に身を任せた




先生はあたしを抱え熱でふらつきながらもお風呂場まで運ぶ






シャー!




『足!足だせ!』



『ひゃっ…冷た…』




シャワーの冷水がふくらはぎにかかり火傷の痛みが和らいでいく




< 33 / 105 >

この作品をシェア

pagetop